神楽坂散歩
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題名と装丁から歴史小説と思って、敬遠していました。
しかし、そうではなく、ある架空の出版社で国語辞典を出すまでの過程を描いた
熱い小説でした。
三浦しをんさんの作品らしく、登場人物が魅力的に描かれています。
以下に印象に残った言葉をあげておきます。
「たくさんの言葉を、可能なかぎり正確に集めることは、歪みの少ない鏡を手に
入れることだ。歪みが少なければ少ないほど、そこに心を映して相手に差し
出したとき、気持ちや考えが深くはっきりと伝わる。一緒に鏡を覗きこんで、
笑ったり泣いたり怒ったりできる。」
「辞書づくりに取り組み、言葉と本気で向き合うようになって、私は少し変わった
気がする。岸辺はそう思った。言葉の持つ力、傷つけるためではなく、だれかを
守り、だれかに伝え、だれかとつながりあうための力に自覚的になってから、
自分の心を探り、周囲のひとの気持ちや考えを注意深く汲み取ろうとするように
なった。」
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Twitterで、花の名前の季語が登場する俳句を紹介しています。
その(21)から(40)までを以下にまとめます。
一句でも、みなさんの心の襞に触れる句がありましたら、うれしいです。
【花の俳句(21)】 こんこんと水は流れて花菖蒲 臼田亜浪
【花の俳句(22)】 二階より見えて夜明けの夾竹桃 菖蒲あや
【花の俳句(23)】 しもつけの花の頃にはいつも旅 今井つる女
【花の俳句(24)】 金雀枝の咲きあふれ色あふれけり 藤松遊子 金雀枝:えにしだ
【花の俳句(25)】 あじさいや溜めてはこぼす雨の音 成田蒼虬
【花の俳句(26)】 虎尾草を摘めば誰もが撫でにけり 小島健 虎尾草:とらのお
【花の俳句(27)】 妻の居ぬ一日永し花石榴 辻田克巳
【花の俳句(28)】 ふくらみていよいよ蛍袋かな 倉田絋文
【花の俳句(29)】 左右より芍薬伏しぬ雨の径 松本たかし
【花の俳句(30)】 錆びてより山梔子の花長らへる 棚山波朗 山梔子:くちなし
【花の俳句(31)】 山窪は蜜柑の花の匂ひ壺 山口誓子
【花の俳句(32)】 立葵沖見むと咲きのぼりけり 岸原清行
【花の俳句(33)】 くちなしにいくたびかはる風のみち 相馬沙緻
【花の俳句(34)】 花ざくろ北の古町時計鳴る 柴田白葉女
【花の俳句(35)】 紅花も少し咲かせて民家守る 八木澤高原
【花の俳句(36)】 こころ足る日は遠出せず立葵 福永耕二
【花の俳句(37)】 うれしさや七夕竹の中を行く 正岡子規
【花の俳句(38)】 理科室の窓明るくてグラジオラス あざ蓉子
【花の俳句(39)】 旅ゆけば我招くかに擬宝珠咲く 角川源義 擬宝珠:ぎぼし
【花の俳句(40)】 うまく言えずなんかこうグラジオラス 池田澄子
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最近、Twitterで、花の名前の季語が登場する俳句を紹介しています。
その(1)から(20)までを以下にまとめます。
一句でも、みなさんの心の襞に触れる句がありましたら、うれしいです。
【花の俳句(1)】 満開のさつき水面に照るごとし 杉田久女
【花の俳句(2)】 花と花の間さびしき花あやめ 大井雅人
【花の俳句(3)】 花終へし壷の卯つ木が葉をのばす 福田甲子雄
【花の俳句(4)】 あぢさゐのどの花となく雫かな 岩井英雅
【花の俳句(5)】 鈴蘭はコップが似合ふ束ね挿す 鈴木榮子
【花の俳句(6)】 睡蓮や鯉の分けゆく花二つ 松本たかし
【花の俳句(7)】 スイトピー剪りながら手に溢れゆく 今井千鶴子
【花の俳句(8)】 玫瑰や夜明けはいつも船の音 原田青児 玫瑰:はまなす
【花の俳句(9)】 をさなくて蛍袋のなかに栖む 野澤節子
【花の俳句(10)】 降り出して明るくなりぬ杜若 山口青邨 杜若:かきつばた
【花の俳句(11)】 花茨故郷の路に似たるかな 与謝蕪村
【花の俳句(12)】 いろいろな色に雨ふる金魚草 高田風人子
【花の俳句(13)】 夢殿のほとりの別れゆきのした 八木三日女
【花の俳句(14)】 忍冬の花のこぼせる言葉かな 後藤比奈夫
(注)スイカズラは葉が冬でも枯れないので「忍冬」と呼ばれます。
【花の俳句(15)】 遥か見るとき遥かなる山法師 篠崎圭介
【花の俳句(16)】 舞鶴草風待ちかねて揺れはじむ 河野南畦
【花の俳句(17)】 紫陽花や白よりいでし浅みどり 渡辺水巴
【花の俳句(18)】 こゑあげるやうに泰山木咲けり 伊藤白潮
【花の俳句(19)】 百合咲くや海よりすぐに山そびえ 鈴木真砂女
【花の俳句(20)】 夏薊揺れをり雲の湧きつぎぬ 山上樹実雄 薊:あざみ
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昨日は、東京北区の王子を散歩しました。
JR王子駅を降りて、まず、名主の滝公園に向かったのですが、
道を間違えて通り過ぎてしまい、探し出すのに大変時間が
かかってしまいました。
セブンイレブンのお姉さんなどに聞いて(^^;)やっとたどり着きました。
しかし、苦労した甲斐があり、緑深い素敵な公園でしたが、
滝が涸れていたのが残念でした。
遅くなったので、王子駅のほうへ戻る途中で王子稲荷神社を見つけたので
参拝しました。
音無親水公園の案内板。
今回は、最初の迷い道であわててしまって、あまり写真を撮る余裕がありませんでした。
もう一度行って、飛鳥山公園など駅の周りの公園をじっくり見て廻って、写真を撮りたい、と思います。
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